きみがその気なら
ここ最近チャットモンチーが好きなので、ブログを書きます。
あ10月12日付けでわたくし遂に27歳になってしまいました。
来年まで生き延びたらジャニスジョプリンより年上になると思うとゾッとします。
その27歳になって1番の衝撃がチャットモンチーでした。
まずは女の子から「ここ最近またチャットモンチーハマってるんだよね〜」なんて他愛もないどこでもある話を聞いたのがはじめの一歩。
僕だってそりゃ軽音楽やってたしそれなりにチャットモンチーは知ってたよ〜。けどそんなみんなが言うほど聞き込んでたわけじゃないなあ。なんて思って聞き流していたのですが。
知ってる曲も好きな曲も結構あって、あーシャングリラね、ってよりかは恋愛スピリッツはいいよね、CAT WALK最高だよね(この時はまだ最高って思ってないのに)とかそんなこうべをつらつらと述べていました。パンチ。
で、朝まで友達とうちで飲んで。
その次の日の昼くらいに若干の二日酔いが残るなか目覚めて、あーベッドから出られないよーんとか思いながら携帯いじってYouTubeみっかーみたいな感じで開いたらYouTubeのおすすめに上がってきたのがチャットモンチーのロッキン2012の映像でした。
曲名が色々書いてあって。
「変身」「満月に吠えろ」「恋愛スピリッツ」
あ、変身の頃か〜!
僕あの時はリアルタイム高校生とかでロキノン結構読んでたし、クミコン脱退した後のチャット、二人体制でやってたよなあ〜、ってか変身めっちゃ好きだったなあ〜浪人前とかかなあ〜なんて思って。満月に吠えろの、決意表明みたいな歌詞とか好きだったんだよね。
みたいなのがちょいとフラッシュバックされて。
ポチッと。
押した。
その瞬間。
27歳の二日酔いのベッド上で15分前後ゲボではなく嗚咽を吐きながら泣いていました。
動画の概要からすると
まずチャットが二人体制初のロッキングラスステージ。40000人規模の客を相手に登場。
2人プラス仮面を被った女性らしきダンサー1人。
変身のギターフレーズが延々とバックで鳴る中えっちゃんがドラムを叩いてあっこちゃんがベースをコード弾き。そしてダンサーが真ん中でゆるふわキラキラダンスを踊る。
この時変身はまだ未発表曲。
それを一曲目にぶち持っていくそのスタンス。
変身の最後にダンサーと同じ戦隊モノの決めポーズのようなポーズをチャットの2人が決める。
ん、なんか覚悟が凄いな、いや、すごいな本当に。
満月に吠えろ
えっちゃんぎたぼのあっこびんどらむ。
ダンサーはいない。
満月に吠えろのPVのゆるふわダンスを踊りながら歌うためにギターを弾くのをやめてルーパー使用するえっちゃん。
お客さんも真似してる。
「大丈夫はもう誰も言わない
だから行くんだろ
行くんだろ」
あれれれ、この歌詞いいなって思ってたやつなのは間違い無いんだけどさ!!なんだこの!!
そしてアッコビンの咆哮。
アウトロにてえっちゃんがギターソロを決めにステージ前方へ。
観客が大声援ボルテージ上げ上げ。
ここでまず僕はエグエグ言い始めちゃいました。半端なかった。そう、僕がヒロトマーシーにハマった動画によく似た何かだった。それは2002フジロックのハイロウズの日曜日よりの使者の動画なのですが。そのアウトロあたりでおもちゃみたいなギターをね、ヒロトがタウンゼント奏法で縦横無尽に動き回ってはその姿を見て観客がテンション上がると同時に泣いてるのよ。そのロックスターぶりに僕はやられちまったのです。気分がハイのときもロウのときもその動画を思い出し、20回くらいは観たと思います。今はもう無かった。
それがこのチャットモンチーでぶり返され、あのときの胸の高鳴りというかここが心の拠り所じゃん!って救われる感情とシンクロするとは!!!!
まず大前提としてえっちゃんはボーカリストとして素晴らしいのはもちろん知っていたのですよ。あんなの唯一無二でしょ、一聴すればわかるよそんなの。しかもおっとりしてるのも知ってた。独自の間とか、徳島出身ならではの優しさとか。空気感知ってた。
でも大穴だったのがギターヒーローだったってことなのです。普通に上手!
ヒロトでもありマーシーでもあるの!???みたいな。ギャップって言葉で置き換えちゃうにはあまりに勿体無い覚悟を感じました。
可愛いバンドじゃなくてさ、カッコイイバンドだったんだよな、なんて思ってもうすごーーーく泣きました。
恋愛スピリッツ
あっこちゃんドラムに座りながらこれからもチャットモンチーよろしくお願いしますみたいなMCの裏で何かコードを奏でるえっちゃん。
それがまたルーパーでずっと鳴り続けて、ハンドマイクを持ってまた!また!!!!また!!ステージ前方へ行き恋愛スピリッツを歌うのです。
その間にアッコちゃんベースを持ってハンドマイクえっちゃんの横で両手を空へ突き出して。
原曲のアカペラ部分の最後でえっちゃんが「いえーーーーいえええええ〜!!」みたいなアレンジを加えてくる。
もうボロボロが止まらなかったです。
日本ロック界のロックヒーローが僕の中で大更新された瞬間でした。
27歳になって。
その後ルーパーの音に合わせてえっちゃんがドラムを叩きながら歌う、あっこちゃんのコーラスがまた。
曲が終わるけどギターフレーズはまだ鳴り続ける。ドラムセットから立ち上がるえっちゃん、ベースを置くアッコちゃん。
その2人がまた前方へ向かって最後の最後に戦隊ヒーローのポーズシャキーーン!みたいなポーズ!!!!
だめ押しもだめ押しでまた涙がボロボロボロボロそれはもうボロボロ流れてしまいました。
それからというものチャットモンチーばかりを聞く毎日になり、Blu-rayを全て取り寄せ、ライブ映像を見て泣き、ドキュメンタリーを見て泣き。
初期三部作なんて言われている「耳鳴り」「生命力」「告白」
これはもう高校生?中学生くらいからそれなりに聞いてはいましたが。俗に言うポップな曲しかまともに聴いてなかったんだな、若かりし俺よ。
「YOU MORE」はまず聞いてもなかった。
「変身」これは本当によく聞いてた。
「共鳴」一曲も知らなかった。
「誕生」一回だけくらいかな聞いたの。
ミニアルバム及びb面集「表情」はレンタルはしてたけどまともにちゃんと聴きまくってたわけじゃなかったかもしれない。
そんな私がもう今はそれしかリフレインされないのです。
「共鳴」なんてあのポップさ僕の大好物じゃないですか??ポップ名盤として僕が大好きなのが以前書いたかもしれないですがYUKIの「megaphonic」でして。それに肩並べるじゃん???なんで聞いてなかったの???殺すよ???2015にはあったの????この空白の6年間、お前は、俺は、本当に!!!
というリアルタイムで聞けたのに聞いていなかったことに悔しさすら感じました。
そして「YOU MORE」ね。
結構地味なアルバムってイメージだけど、今日まさにドキュメンタリーかつライブ作品の「鳴るほど」を見て、「はああああ??好きじゃん!?」のラッシュ。最高なんだよ〜。
あのライブ作品のね、バスロマンスを演奏するシーンがあるんだけど、あれでも泣いたね。ああ言うの弱いな。ああいう幸せ感じちゃう小さな工夫。
それとドキュメンタリーの方のクミコン脱退前のツアー最終日の余韻でえっちゃんが感情ボロ出しして歌えなくなっちゃったりとか、アッコちゃんの誕生日サプライズとか、本当にドキュメンタリー作品としてかなり好きです。
それと変身を携えたツアーを追った「ふたりじゃない」っていうドキュメンタリーも、もうボロ泣きよ。えっちゃんの妊娠とか。地元徳島で声が出なくなっちゃう、それのリベンジとか。
本当なんというかな、バンドが生き物みたいというか。
チャットモンチー(済)
になってからハマるとは思わなかったんだけど、でも一本の映画のようなバンドでした。
んー違うな。
ブレイク前夜から完結まで壁ができてはなんとか乗り越え…いや、もしかしたら後から考えてそれを俯瞰してみたら乗り越えてなかったかもしれない、本当は強がってたのかもしれない、けど確実にその壁に立ち向かっていたその"いま"だったときは乗り越えていたと、「絶対に乗り越えてたよ!」って思わせてくれる引力に僕はやられっぱなしなのでございます。
チャットモンチーが深く好きになれたことは、27歳の自分史を語る上ではビッグイベントになることでしょう。
本当に大好きありがとう!
i love チャットモンチー
体に気をつけて寝なさいおやすみ